Googleの検索結果に振り回されないために
先日ハフィントンポストの記事で、産後うつになってしまった方の記事を読みました。
この方は、出産・育児についてGoogle検索で調べることで、発達障害に関する不安が生まれ、産後うつになってしまったそうです。
これ、自分も今まさに、0歳、1歳の子を育てている最中で、かなり共感できる話です。
子育てについてGoogleで調べたときに発達障害に関する記事に出会うことが多々あり、割とWebについて理解しているつもりの自分でも一瞬不安を煽られるんですよね。。
直近は医療系キーワードの改善はされてきている
「赤ちゃん つま先歩き」とか、「赤ちゃん のけぞる」とか、実際ググってみるとこんな感じです。
見ていただければわかると思いますが、こりゃー不安になりますよね。。
ただ、記事を読んでみると、「そうとは限らない」という結論に帰着しているので、悪い記事というわけではありません。
というのも、昨年12月の、Googleのいわゆる『健康アップデート』によって、悪質な記事が表示されることは減ってきたということがあります。
それ以前はエビデンスのない発達障害系の記事は確かに多かったですね。あれは不安を煽られて当然だと思います。
(健康アップデート…医療や健康に関するキーワードの検索結果について、信頼できる≒公的な情報を上位に表示させるようにしたGoogleのアルゴリズムのアップデート。下記ページ参考)
今回ハフィントンポストの記事を見て、実際に発達障害系の情報が上がりやすいキーワードをいくつかググってみましたが、いたずらに不安を煽るような記事は大分少なくなってきた感じはしますね。
公的機関の情報にアンテナを張るべき
とはいえ、結局はすべての情報を鵜呑みにしてはいけないわけで、明らかに情報の信頼性が乏しいアフィリエイトサイト(広告収入を目的にしたサイト)などは今でも確かに存在しています。
キーワードによってはそういったサイトが1位に表示されることも大いにありえるので、その情報が果たして本当に信頼できるものなのかどうか吟味することが大切です。発達障害に限らず…ひいてはWebに限らずですけどね。
で、情報を見極めるために意識した方が良いことは、(割と単純ですが)以下の2点です。
- 情報は常に疑う
- 公的な情報を得る
例えば発達障害の傾向について知りたければ、ググって一番上に来たサイトをすぐに信用するのではなく、結構しつこく下記のような公的機関の文書を探すように自分はしています。(記事自体にエビデンスを明記してくれたら助かる…というかそうあるべきだと思うんですが、なかなかそうはなりませんね。)
自閉症スペクトラム障害の早期発見のポイント
https://www.ncnp.go.jp/nimh/jidou/research/elearning2.pdf
ただ、発達障害に関しては、公的機関の情報少ないですね…上記ページも、保護者ではなく医師向けのPDFだったりしますし。。(散々ググって「つま先歩き 発達障害 エビデンス」でやっと出てきました。。)
こういった公的機関からの情報源の乏しさも、問題点として指摘されています。
Google検索をより有用なものにするためには
言いたいこととしては、ざっくり言えば検索結果を鵜呑みにしない方が良いよーということですね。
特にGoogleの言うYMYL(Your Life, Your Moneyと呼ばれる、人生やお金に関わる重大な情報)については、本当に自分の身を守るために情報を吟味する必要があると思います。
Googleのアルゴリズムの改善も重要ですが、それと同じくらいユーザーの情報リテラシーも大切だし、もっと言えば専門家・有識者・公的機関の情報発信もなくてはならないと思います。
どれも欠けていては、最適な検索体験は完成しないということですね。
てなわけで、自分としては、Googleの検索結果に頼り切るということはしないように気をつけていますし、また、なにか自分が知っていることがあるなら、(根拠を提示しながら)積極的に発信していくってこともやっていかなきゃいけないとも思っています。
なんか決意表明みたいになっちゃいましたが笑、本日はこんなところで。